菅井きん(読み)すがい きん

知恵蔵mini 「菅井きん」の解説

菅井きん

女優。1926年2月28日、東京都生まれ。夫はプロデューサー佐藤正之(1918年-96年)。46年、東京芸術劇場研究所に入り、47年に初舞台を踏む。その後、俳優座を経て、幅広い作品で名脇役として活躍した。黒沢明監督「生きる」「どですかでん」、本多猪四郎監督「ゴジラ」など数多くの映画に出演し、伊丹十三監督「お葬式」では日本アカデミー賞助演女優賞を受賞。2008年には榊英雄監督「ぼくのおばあちゃん」に82歳で映画初主演を飾り、「世界最高齢映画主演女優」としてギネス認定された。テレビドラマにも多数出演し、1973年スタートのテレビ朝日系時代劇「必殺」シリーズ、86年のNHK大河ドラマ「いのち」などで人気を集めた。90年に紫綬褒章、96年に勲四等宝冠章を受章。2018年8月10日、心不全のため死去した。享年92。

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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