ティタノマキア

百科事典マイペディア 「ティタノマキア」の意味・わかりやすい解説

ティタノマキア

ギリシア神話におけるティタン一族(ティタン神族)とゼウス兄弟たち(オリンポス神族)の戦い。10年の激戦の末,ティタンたちは征服されてタルタロスに投げ込まれた。
→関連項目アトラス(神話)ティタン

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世界大百科事典(旧版)内のティタノマキアの言及

【ゼウス】より

…しかし末子ゼウスの場合だけは,レアはひそかにクレタ島の山中でお産をすませ,夫にはむつきにつつんだ石を与えてこれをのませた。成長後,ゼウスは祖母ガイア(〈地〉)からもらった薬をクロノスに飲ませて兄姉たちを吐き出させると,兄弟力を合わせてクロノスらのティタン神族に挑戦し,10年の戦い(ティタノマキア)で勝利をおさめた。そこで3兄弟がくじを引くと,ポセイドンの海,ハデスの冥界に対して,ゼウスは天界の支配権を引きあて,ここに世界の3代目にして最終的な覇者ゼウスが誕生したという。…

【ティタン】より

…これらの名の一部はギリシア語では説明されないところから,先住民族からの継承と考えられ,また一部は抽象名詞の擬人化である。神話では,上記12神の末子のクロノスが父ウラノスの陽物を切り落として天地の支配権を奪ったが,彼を頭とするティタン神族は,やがて,クロノスの末子ゼウスを盟主とするオリュンポス神との10年にわたる戦い(ティタノマキアTitanomachia)に敗れ,地底はるかなタルタロスに幽閉されたという。なお,ヒュペリオンとテイアの子たる太陽神ヘリオス,イアペトスの子アトラス,プロメテウスなども,しばしば,ティタンの名称で呼ばれる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」