トリス緩衝溶液(読み)トリスかんしょうようえき(英語表記)tris buffer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリス緩衝溶液」の意味・わかりやすい解説

トリス緩衝溶液
トリスかんしょうようえき
tris buffer

塩基性成分としてトリス (ヒドロキシメチル) アミノメタン (略称トリス) を用いた緩衝溶液で,生化学領域でよく用いられる。トリスは水に溶けやすく,融点 171~172℃の結晶性粉末である。弱塩基で,その 0.1mol溶液は pH10.4を示す。緩衝溶液としては塩酸を加えて pH7~9の範囲で用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android