塩基の強さは,定義,溶媒,相,濃度,また温度によって異なる.アレニウス塩基は水溶液中で水酸化物イオンOH-を放出する化合物と定義されているから,水溶液中の電離度が低く,塩基解離定数Kb が小さい,あるいは解離定数の逆数の対数値pKb (=-log Kb )が正で大きいものが弱塩基.電離度,解離定数は,濃度,温度に依存するから,溶液のイオン強度を一定に保って,すべての化学種の活量係数が不変の状態で,かつ標準状態(25 ℃)で決定した解離定数値で比較する.たとえば,Mg(OH)2は溶解度が低く,Mg2+ のpKb 2.6で,ほかのアルカリ土類金属水酸化物より弱い塩基である.Ca2+ のpKb 値は1.4で比較的弱い塩基.ブレンステッド塩基はプロトン受容体と定義されているから,水溶液中では,同様にpKb で判断できる.Kb は共役酸の酸解離定数Ka ,水のイオン積Kw と
Kb = Kw /Ka
の関係にあるから,25 ℃ では
pKb = 14 - pKa
となるので,pKa は小さい.アンモニアは
NH3 + H2O
NH4+ + OH-
のように溶媒H2Oからプロトンを奪い,pKb 4.75の弱塩基.[Al(H2O)6]3+(9.05),[Fe(H2O)6]3+(10.95),アニリン(9.35),メチルアミン(3.36),ジメチルアミン(3.23)も弱塩基(( )内はpKb 値).非プロトン性溶媒のアセトニトリル,ニトロベンゼン,ニトロメタンなどはイオン解離を助けないので,塩基の強さにあまり影響を与えない.ルイス塩基の定義は電子対供与体なので,電子対受容体との錯体生成反応が酸・塩基反応で,錯体の生成定数の大小が強弱と関係することになる.組合せが多岐にわたって複雑なので,酸・塩基の硬軟として取り扱われる([別用語参照]HSAB原理).気相中の塩基の強弱は陽子親和力PAの大小で表すことができる.陽子親和力の低い化学種が弱い塩基で,HF(484.0),N2(493.8),CO2(540.5)などが弱塩基,NH3(853.6)は強塩基である(( )内は kJ mol-1 単位のPA値).[別用語参照]強塩基
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...
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