ナマグサクロボキン(腥黒穂菌)(読み)ナマグサクロボキン(英語表記)Tilletia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ナマグサクロボキン(腥黒穂菌)
ナマグサクロボキン
Tilletia

担子菌類半担子菌類クロボキン目ナマグサクロボキン科の寄生菌コムギに寄生する T. triticiは全世界に分布し,最もよく知られている。本菌におかされたコムギの穂は全子房に胞子堆をつける。したがって粒は卵形ないし円筒形になって頸が異常に開き,暗褐色の内容が現れる。胞子の塊は黒褐色で魚の腐った臭いを発するのでこの和名がつけられた。この菌と同科に属するものは 10属以上もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android