ベンチャロン

デジタル大辞泉 「ベンチャロン」の意味・読み・例文・類語

ベンチャロン(〈タイ〉benčaroŋ)

シャムで愛好された華麗な五彩陶器。18世紀半ばごろから19世紀半ばにかけて、しんから輸出されたものとされる。

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精選版 日本国語大辞典 「ベンチャロン」の意味・読み・例文・類語

ベンチャロン

〘名〙 (benčaroŋ 「五色」の意) タイの古陶器の一つ。金や黄、赤、藍(あい)などで上絵(うわえ)をつけたもの。

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世界大百科事典(旧版)内のベンチャロンの言及

【アユタヤ朝】より

…例えば,木造建築の寺院の扉にほどこされた象嵌細工や木彫浮彫,黒漆に金泥で絵を描いた書箱等がある。そして陶器としては,ベンチャロンと呼ばれる五色の茶碗が知られている。その他,絵画の世界では,やわらかなタイ独自の筆法による,身体をくねらせた人物などの描かれた紙絵の折畳みの絵本(仏教の説法画など)があげられる。…

※「ベンチャロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」