マグヌス1世(英語表記)Magnus Ⅰ

改訂新版 世界大百科事典 「マグヌス1世」の意味・わかりやすい解説

マグヌス[1世]
Magnus Ⅰ

ノルウェー王(在位1035-47),デンマーク王(在位1042-47)。オーラブ2世の息子。スボルの海戦における父の敗死後ロシアに亡命クヌット2世支配に反対するノルウェー豪族に迎えられ帰国,王となる。デンマーク王ハルデクヌットとの協定により,その死後デンマーク王ともなる。はじめ豪族を迫害するが,のち法を定めてこれに従い善王と呼ばれる。この法(グラーガースGrágás)はノルウェー最古の書かれた法であるが,伝承されていない。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報