三世不可得(読み)さんぜふかとく

精選版 日本国語大辞典 「三世不可得」の意味・読み・例文・類語

さんぜ‐ふかとく【三世不可得】

〘名〙 仏語過去・現在・未来三世のいずれにおいても、存在する事物にはそれとして実体視されるものはないという意。
撰集抄(1250頃)七「何とてか後の世のやみは、はるけぬべきとたづね侍りしかば、三世不可得の観とぞおもひて侍れとぞこたえられ侍りし」

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