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三世 サンゼ

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デジタル大辞泉の解説

さん‐ぜ【三世】

仏語。前世・現世・来世、または過去世・現在世・未来世。過去・現在・未来の称。三界。三際(さんさい)。
本人・子・孫の3代。さんせい。
《親子の縁は一世、夫婦の縁は二世、主従の縁は三世というところから》主従の関係。

さん‐せい【三世】

本人・子・孫の3代。さんぜ。
同じ地位・称号などを有する人の、3代目。また、同名の法王・皇帝などの3番目の人。「三世名人」「三世市川団十郎」「ナポレオン三世
移民などの3代目の世代。「日系三世

み‐よ【三世】

前世(ぜんせ)・現世(げんぜ)・後世(ごせ)。さんぜ。
「折りつればたぶさにけがる立てながら―の仏に花たてまつる」〈後撰・春下〉

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世界大百科事典 第2版の解説

さんぜ【三世】

仏教の術語で,過去・現在・未来を意味する。この場合の〈世〉はサンスクリットのアドバンadhvan(時)の訳語であり,〈世界〉の〈世〉がローカloka(空間)の訳語であるのと違うことに注意する必要がある。三世のうちの過去と未来において事物が存在するかどうかが仏教諸派で論ぜられた。説一切有部は〈三世実有法体恒有〉を唱える。すなわち,〈いかなる事物も常に存在する,ただし,その作用に関し3種の時がある。作用がまだ起こらない時を未来といい,作用がある時を現在といい,作用がすでに終わった時を過去というのだ〉という。

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大辞林 第三版の解説

さんぜ【三世】

〘仏〙 三つの世、すなわち前世・現世・来世、また過去世・現在世・未来世など。三際。三界。三生。 「主従は-」
父・子・孫の三代。さんせい。 「 -の恩」

さんせい【三世】

親・子・孫の三つの世代にわたること。三代。さんぜ。
同名の王や皇帝のうち三番目のもの。 「ナポレオン-」
移民などで、三代目のもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

三世
さんぜ

仏教の術語。サンスクリット語では一般にトラヨードゥバーナハtrayo 'dhvnaという。過去・現在・未来を意味し、また已(い)・今(こん)・当(とう)とも前世(ぜんせ)・現世(げんぜ)・来世(らいせ)(後世(ごせ))ともいわれる。インドの宗教・哲学は一般に行為(業(ごう))により三世に輪廻(りんね)するという思想を有していたのでいずれも三世を重視したが、とくに部派仏教中の説一切有部(せついっさいうぶ)は法の実有と刹那滅(せつなめつ)の考えに基づいて三世の概念を明確にした。これによると、法(もの)がまだ作用をおこさないときが未来、作用をおこした一瞬が現在、作用を終わったときが過去である。この規定によれば、過去・現在・未来という時間は実体のないもので、ものの作用の有無によってかりに名づけられたものにすぎない。唐代の普光(ふこう)が「時無別体、依法而立」といったのはこの意味である。これに対してインド哲学中のバイシェーシカ学派やニヤーヤ学派などは時間を世界運行のための基本的実体とみなした。三世は部派仏教以後、業思想、煩悩(ぼんのう)の分類、修行の方法などの複雑な仏教教理を形成せしめる基礎的概念の一つとなった。[加藤純章]

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世界大百科事典内の三世の言及

【説一切有部】より

…しかし現在の研究では,有部の名の出る最古の碑文が後1世紀初頭であることから,その成立は上の年代よりやや下るものと考えられている。 有部の基本的立場は三世実有説である。森羅万象を形成するための要素的存在として70ほどの法(ダルマ)を想定し,これらの法が過去・未来・現在の三世に常に自己同一を保ち実在するが,我々がそれらを経験できるのは現在の一瞬間にすぎない,という主張である。…

※「三世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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