未来(読み)ミライ

デジタル大辞泉 「未来」の意味・読み・例文・類語

み‐らい【未来】

現在のあとに来る時。これから来る時。将来。「未来に向けて羽ばたく」「未来都市」
仏語三世さんぜの一。死後の世。来世後世ごせ未来世
主として西欧語の文法で、時制の一。過去・現在に対して、これから実現するものとして述べる場合の語法動詞語形変化で示される。
将来[用法]
[類語]今後将来行く末末末前途向後自今来たる目先行く先行く手行く行く行方先行き先先生い先あとのちあとあとのちのち後年他年この後これから向こう

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精選版 日本国語大辞典 「未来」の意味・読み・例文・類語

み‐らい【未来】

  1. 〘 名詞 〙 ( まだ来ない時の意 )
  2. みらいせ(未来世)
    1. [初出の実例]「ほとけにたてまつるものはいたづらにならず。らいせ、みらいのくどくなり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)
    2. [その他の文献]〔法華経‐方便品〕
  3. これから先の時。現在のあとに来る時期。今より後。将来。当来。
    1. [初出の実例]「所以(このゆゑ)に経に云はく、現在の甘露は未来の鉄丸なりといふは、其れ斯れを謂ふなり」(出典日本霊異記(810‐824)上)
    2. [その他の文献]〔顔氏家訓‐帰心〕
  4. 物事の最後や限界にいう。これまで。
    1. [初出の実例]「アア、いま降られると未来だ」(出典:歌舞伎・隅田川花御所染(1814)五立)
  5. 主として西欧語の文法で、動詞の時制の一つ。過去・現在に対して、これから実現するものとして述べる場合の語法。→未来形
    1. [初出の実例]「これはラテン語の動詞ムトオ(変化する)の直説法所相の単数の未来、ムタボオル(私は変化させられるであらう)にすぎないではないか」(出典:変形譚(1946)〈花田清輝〉)

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普及版 字通 「未来」の読み・字形・画数・意味

【未来】みらい

将来。〔池北偶談、七、門孫先生言行〕(孫奇)先生、嘗(かつ)て、壁に題して云ふ、人生、最も戀する去、最も冀(きばう)するは未來、最も悠忽(いうこつ)なるは見在(げんざい)なり。~(むな)しく(なげう)つ、良(まこと)にすべしと。

字通「未」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「未来」の解説

未来〔曲名:HY〕

日本のポピュラー音楽。歌は日本のバンド、HY。2008年発売のアルバム「HeartY」に収録。作詞・作曲:名嘉俊。

未来〔文芸誌〕

未來社が発行する文芸誌、書誌PR誌。1968年創刊。月刊だったが、現在は季刊発売。書店店頭での無料配布もある。

未来〔曲名:岩崎宏美〕

日本のポピュラー音楽。歌は女性歌手、岩崎宏美。1976年発売。作詞:阿久悠、作曲:筒美京平

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世界大百科事典(旧版)内の未来の言及

【時間】より

…例えば,私は〈今〉,外の世界を見,聴き,感じている。それは〈過去〉につながり,また〈未来〉につながる。そうした人間と世界の接点に示される〈今〉〈過去〉〈未来〉の三つの様態を貫くものが時間である,と定義することもできよう。…

【時制】より

…日本語で〈時称〉あるいは〈テンス〉とも呼ばれる。伝統文法では,話者の発話の時点を基準にしてそれを現在とし,前後を過去および未来とするシステムがたてられた。英語でjumped―jump―will(shall) jumpを過去形―現在形―未来形と呼ぶのもそれにならったものである。…

※「未来」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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