三大陸人民連帯会議(読み)さんたいりくじんみんれんたいかいぎ

百科事典マイペディア 「三大陸人民連帯会議」の意味・わかりやすい解説

三大陸人民連帯会議【さんたいりくじんみんれんたいかいぎ】

正称アジアアフリカ・ラテンアメリカ人民連帯会議。1966年キューバの首都ハバナで開催され,82ヵ国の代表が参加した。米国をはじめとする帝国主義と新旧植民地主義を非難し,ベトナム民族解放闘争を支援する宣言などを採択した。会議決定に基づき三大陸人民連帯機構(書記局ハバナ)が設置され,これを中心にベトナム人民支援の国際的共同行動が展開され,ハバナ文化会議も開催された。三大陸の人民解放運動が初めて合流したものとして重要視される。
→関連項目キューバ革命

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世界大百科事典(旧版)内の三大陸人民連帯会議の言及

【インドシナ戦争】より

…フランスにおける1968年の〈五月革命〉は結局は敗北に終わったが,ベトナム戦争への反対を通じて自国社会の矛盾に気づいた学生や労働者の行動だった。いわゆる第三世界の諸国・諸民族の多くは,1966年1月の三大陸人民連帯会議,67年8月の中南米人民連帯会議が示したように,ベトナム民族の抵抗の成否に自らの運命がかかっているという認識を強め,〈第2,第3のベトナムを〉と,連帯の意思を表明した。以上にあげた動きのすべては,多様性をもちながら,ベトナム民族の抵抗に促されて,国内外の既成秩序に挑戦したという共通点をもっている。…

※「三大陸人民連帯会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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