上総木綿(読み)カズサモメン

デジタル大辞泉 「上総木綿」の意味・読み・例文・類語

かずさ‐もめん〔かづさ‐〕【総木綿】

上総国で産出される木綿
1じょうが短いため、「じょうがない」にかけて》薄情なこと。また、その人。
「なんぼ黒い色男でも―ぢゃあいかねえによ」〈洒・寸南破良意〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「上総木綿」の意味・読み・例文・類語

かずさ‐もめん かづさ‥【上総木綿】

〘名〙
① 上総国(千葉県中部)で産出する木綿。
黄表紙・孔子縞于時藍染(1789)下「当世をつくす通人は、粗服をだてとして、上総木綿のきものに、地あらき麻の羽織なぞをこのむ」
② (①は丈(じょう)が短いので、「丈」を「情」にかけて) 情がないこと、また、その者にいう。
洒落本辰巳之園(1770)通言「上総木綿 せうのなき客を云」

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