上総(読み)カミツフサ

精選版 日本国語大辞典 「上総」の意味・読み・例文・類語

かずさかづさ【上総】

  1. [ 1 ] ( 「かみつふさ(上総)」が「かむづうさ」となり、さらに変化した語 ) 東海道一五か国の一国。現在の千葉県中部にあたる。大化改新で総(ふさ)国が上総、下総の二国に分かれて成立。国府国分寺市原に置かれた。上代は東北経営の根拠地。鎌倉時代は千葉、足利などの諸氏守護となり、室町・戦国時代には上杉里見、北条氏が支配。江戸時代には小藩が分立した。
  2. [ 2 ] ( 髪結い先祖は里見家の浪人で、上総、安房地方から出たとして ) 「かみゆい(髪結)」の異称
    1. [初出の実例]「ひるかづさ夜はゑちせんまわるなり」(出典:雑俳・川柳評万句合‐安永四(1775)鶴四)

かみつふさ【上総】

  1. かずさ(上総)[ 一 ]」の古称。
    1. [初出の実例]「詠上総末珠名娘子一首」(出典:万葉集(8C後)九・一七三八・題詞)

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百科事典マイペディア 「上総」の意味・わかりやすい解説

上総【かずさ】

千葉県君津市の一地区。君津郡の旧町で,小櫃(おびつ)川上流丘陵地を占める。中心旧久留里(くるり)町地区は近世城下町市場町で,地方商業の一中心。米,木材を産し,特産唐箕(とうみ),ようじがある。久留里線が通じる。
→関連項目鑿井日親

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