切店・切見世(読み)きりみせ

精選版 日本国語大辞典 「切店・切見世」の意味・読み・例文・類語

きり‐みせ【切店・切見世】

〘名〙
江戸の、下等な遊女屋。多く棟割り長屋を間口六尺(約一・八メートル。あるいは四尺五寸=一・四メートルともいう)に仕切って、そこに一人ずつ女郎を置き、ごく短い時間を区切って、売春させた。新吉原の内や岡場所にあった。局見世(つぼねみせ)鉄砲見世。長屋見世。局長屋。
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一一(1761)信一「きり見せはかき立るのがいとまごひ」
※雑俳・柳多留‐四一(1808)「切見せの名にお百とはきつい事」

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