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岡場所 おかばしょ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

岡場所
おかばしょ

江戸時代,幕府公認の公娼地 (→吉原 ) に対して江戸各地に散在した私娼地。深川,築地,品川,新宿,赤坂など。特に田沼時代 (1767~86) に栄え,寛政,天保の幕政改革 (87~93,1830~43) で一時影をひそめたが,幕末まで絶滅しなかった。

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デジタル大辞泉の解説

おか‐ばしょ〔をか‐〕【岡場所】

《吉原に対して、「傍(おか)」、すなわち、わきの場所の意》江戸で、官許の吉原に対し、非公認の深川・品川・新宿などの遊里。→吉原

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百科事典マイペディアの解説

岡場所【おかばしょ】

江戸時代,官許以外の私娼(ししょう)街をいう。江戸では深川仲町や本所弁天町が著名で,一時は市内23ヵ所4000人余も私娼がいたという。特に深川は辰巳(たつみ)と呼ばれ,岡場所の代表であった。
→関連項目洒落本遊郭(廓)

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世界大百科事典 第2版の解説

おかばしょ【岡場所】

江戸における私娼(ししよう)街の俗称。岡は岡目八目などの岡と同じく,傍ら,局外の意。江戸幕府は公娼制をとり,私娼は厳禁のたてまえであったが,おひざもとの江戸でも,初期の湯女(ゆな)や元禄(1688‐1704)ごろの踊子をはじめ多くの私娼が出現した。それらは,ときに幕府の取締りを受けて消滅もしたが,やがて土地や形態を変えて復活した。宝暦~天明(1751‐89)ころは最も盛んで,江戸中に約70ヵ所の私娼街があった。

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大辞林 第三版の解説

おかばしょ【岡場所】

江戸で、官許の吉原以外の、私娼ししよう街の称。深川・品川・新宿・板橋・千住などが有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

岡場所
おかばしょ

江戸における私娼(ししょう)街の通称。公娼遊廓(ゆうかく)制を敷いた江戸幕府にとって、私娼はすべて違法な秘密売春のはずであるが、幕府の対策が不徹底であったことにも一因があり、その根絶は容易でなかった。ことに宝暦(ほうれき)(1751~64)前後からは江戸市中の各所に私娼街が出現し、それらを公認の吉原に対比して岡場所とよんだ。今日知られている岡場所は約70か所あるが、街娼出没地も含まれていて、規模などには格差が認められる。岡場所の繁栄は、潜在的な需要に応じたものといえるが、吉原に比べて近くて安いという条件が有効に作用したことも見逃せない。深川、根津などは、のちに吉原と並ぶ歓楽街に発展した。[原島陽一]

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世界大百科事典内の岡場所の言及

【里ことば】より

…一般には〈いなかことば〉の意味であるが,江戸時代には遊郭で遊女らの用いた特殊なことばづかい,および遊郭内での隠語的語彙(ごい)をさし,くるわことば,里なまり,遊里語ともいう。江戸吉原に行われたものがもっとも有名であるが,京都,大坂や岡場所でも用いられた。特殊なことばづかいを,吉原の例で示せば〈ありんす(あります)〉〈ざんす(ございます)〉などである。…

【品川】より

…商人のうちに平旅籠屋19軒,食売旅籠(めしうりはたご)92軒,水茶屋64軒があった。食売旅籠は食売女(飯盛女)を置くことが許されたものであり,当時品川宿には飯盛女500人を置くことが公認されていたが,それをはるかに上回る女性が接客に当たり,内藤新宿とならぶ江戸の岡場所となっていた。品川宿は町場化によって商業都市としても成長し,この地方の在郷町として発展した。…

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