国民車計画[インドネシア](読み)こくみんしゃけいかく[インドネシア]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

国民車計画[インドネシア]
こくみんしゃけいかく[インドネシア]

自動車普及自動車産業育成を目指し,インドネシア政府が発表した国産車優遇政策。 1996年2月に大統領指令として発表された。それによると国内資本 100%の会社で,自国で開発され,独自のブランド名をもち,部品の国内調達率を1年目 20%以上,2年目 40%以上,3年目 60%以上などの条件を満たしたものだけを国民車として認定し,部品関税や完成車への奢侈 (しゃし) 税を免除するという内容であった。これにより,現在圧倒的なシェアを誇る日本車を事実上締出すことになる。認定車となったのはスハルト大統領の3男が設立したティモール・プラト社製のものだけだが,同社は技術面で韓国メーカーに協力を仰ぎ,委託生産させたうえで再輸入することになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android