孫庇・孫廂（読み）まごびさし

精選版 日本国語大辞典

まご‐びさし【孫庇・孫廂】

〘名〙 寝殿造りなどの建物で、母屋の外側をとりまく庇のさらに外側に出した庇。清涼殿の孫廂は著名。又庇。ひろびさし。

※廬山寺文書‐天祿三年（972）五月三日・天台座主良源遺告「横河定心房 檜皮葺屋一宇 母屋五間、庇四面、孫庇三面、孫々庇一面」

※古今著聞集（1254）六「主上、清涼殿のまごひさしに出御ありけり」

出典　精選版 日本国語大辞典