思纏(読み)おもいまつわる

精選版 日本国語大辞典 「思纏」の意味・読み・例文・類語

おもい‐まつわ・る おもひまつはる【思纏】

[1] 〘自ラ四〙 深く思って、心が相手にまつわりつく。恋しい気持が常に心から離れずにいる。
[2] 〘自ラ下二〙
① (一)に同じ。
一つのことが気にかかって心から離れずにいる。屈託する。
落窪(10C後)二「心地よげに見え給ひし北の方も、思ひまつはれてなんおはする」

おもい‐まつわ・す おもひまつはす【思纏】

〘他サ四〙 慕って、心を相手にまといつくようにさせる。
源氏(1001‐14頃)帚木「煩はしげにおもひまつはす気色見えましかば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android