棒頭(読み)ボウガシラ

デジタル大辞泉 「棒頭」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐がしら【棒頭】

駕籠かごかき人足のかしら。
一般に、人足のかしら。
「―のように頑丈なからだで」〈多喜二蟹工船

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「棒頭」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐がしら【棒頭】

〘名〙
① 駕籠かき人足のかしら。
※久坂玄瑞宛吉田松陰書簡‐安政五年(1858)二月二八日「囚士獄中より吏に対する時の駕固をかたぐ棒頭にて奇男子なり」
② 転じて、一般に人足のかしら。
※あの道この道(1928)〈十一谷義三郎〉一「あの棒頭(ボウガシラ)音頭に従って〈略〉その綱を引く」

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世界大百科事典(旧版)内の棒頭の言及

【飯場制度】より

…ただ機械化が進み,労働力にそれなりの技術と生産の計画性が要求されだすと,しだいに資本の直接的統轄に進み,炭鉱,鉱山等では作業監督機能を欠落したものが多くなった。 このような飯場は,統轄者としての飯場頭と中間幹部としての棒頭,助役(すけやく)が中心になり,それぞれに労働者が分属して,書記としての〈帳づけ〉がいるというのが一般的構成である。飯場の大きさは大小実にさまざまで,大きなものではさらに多くの階層に分かれ,その名称も所によって若干の相違がみられるが,飯場頭,中間幹部,労働者の3者から構成されることには変りがない。…

※「棒頭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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