母屋・身屋・身舎(読み)もや

精選版 日本国語大辞典 「母屋・身屋・身舎」の意味・読み・例文・類語

も‐や【母屋・身屋・身舎】

〘名〙
家屋の中心となる部分。庇(ひさし)に対していう。庇との間に間仕切はないが、使用上の格差があった。母屋と庇は日本建築の内部空間を規定する根本形式で、住宅では室町時代になくなったが、社寺では江戸時代まで行なわれた。おもや
※宇津保(970‐999頃)祭の使「もやの御簾に壁代かけ、御簾の内に四尺の御屏風ども立てわたしたるうちに」
② 住居として用いる家。物置小屋、離れなどに対していう。おもや。ほんや。〔名語記(1275)〕
③ 棟(むね)軒桁(のきげた)に平行して、垂木を支えるために渡した横木。もやげた。
大工の用語。建物で、軒の内側の部分。

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