汎神教(読み)ハンシンキョウ

デジタル大辞泉 「汎神教」の意味・読み・例文・類語

はんしん‐きょう〔‐ケウ〕【汎神教】

世界のすべてのものは神の現れにほかならないとする宗教

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「汎神教」の意味・読み・例文・類語

はんしん‐きょう ‥ケウ【汎神教】

〘名〙 汎神論哲学に基づく宗教。現存宇宙や、宇宙の諸力・法則のみが神であり、万物は神の具現したものであるとする説。また、この説に基づく宗教。万有神教。万有教。〔英独仏和哲学字彙(1912)〕

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世界大百科事典(旧版)内の汎神教の言及

【神】より

… その第1は,世界の諸宗教を多神か一神かによって整理しようとする考え方である。すなわち,主として古代国家の宗教にみられる多神教polytheism(ギリシア,ローマ,エジプト,日本),多神のうち時に応じて特定の一神を重要視する単一神教henotheismや交替神教kathenotheism(古代インドのベーダ宗教),ただ一柱の神のみを絶対視する一神教monotheism(ユダヤ教,キリスト教,イスラム教),そしていっさいの存在物に神的なものの内在を想定する汎神教(論)pantheism(仏教)という分類がそれである。その第2は,神を人格的(形態的)存在と非人格的(非形態的)存在との2種に分ける考え方である。…

※「汎神教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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