渚・汀(読み)なぎさ

精選版 日本国語大辞典 「渚・汀」の意味・読み・例文・類語

なぎさ【渚・汀】

[1] 海・川・湖などの陸地と水とが接するあたりのところ。波が打ち寄せるところ。波うちぎわ。
古事記(712)上「波限建鵜葺草葺不合命〈波限を訓みて那芸佐(ナギサ)と云ふ〉」
万葉(8C後)一五・三七〇六「玉敷ける清き奈芸佐(ナギサ)を潮満てば飽かずわれ行く帰るさに見む」
[2] (渚) 大阪府枚方市の地名古代、渚の院が置かれた所。
伊勢物語(10C前)八二「いま狩する交野(かたの)のなぎさの家、その院の桜ことにおもしろし」

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