漸近式(読み)ぜんきんしき(英語表記)recurrence formula

改訂新版 世界大百科事典 「漸近式」の意味・わかりやすい解説

漸近式 (ぜんきんしき)
recurrence formula

領域Dで定義された関数fx)とDの境界点aに対して,となる関数gx)が存在するとき,gx)をxaに近づくときのfx)の漸近式という。これをfx)~gx)と表すことにする。x→+∞のときのガンマ関数の漸近式を与えるスターリングの公式はこの例である。漸近式は数列に関しても使われることがある。数列{an}に対して,となる数列{bn}が存在するとき,{an}と{bn}は漸近的に等しいという。これをanbnと表すことにすれば,上のスターリング公式により,を得る。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android