綿羽(読み)ワタバネ

デジタル大辞泉 「綿羽」の意味・読み・例文・類語

わた‐ばね【綿羽】

めんう(綿羽)

めん‐う【綿羽】

鳥の羽で、羽軸がほとんどなく、繊維状で柔らかいもの。普通の羽の下に生え、保温に役立つ。水鳥に多い。ダウン。わたばね。

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精選版 日本国語大辞典 「綿羽」の意味・読み・例文・類語

めん‐う【綿羽】

〘名〙 鳥の羽毛一種。巣立ち前のヒナに特徴的に見られる。羽軸は軟弱で、ほとんどなく、羽枝は互いに離れていて羽弁をなさず、全体として綿状をなす。

わた‐ばね【綿羽】

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世界大百科事典(旧版)内の綿羽の言及

【羽毛】より

…しかし,羽毛はすべての鳥類に存在し,鳥類以外の動物にはまったく見られないので,鳥類の重要な特徴となっている。羽毛はその形態によって,正羽,綿羽,半綿羽,糸状羽,粉綿羽(ふんめんう)の5種類に分類できる。正羽contour featherは1本の羽軸rachisとその両側の羽弁vaneより成り,羽弁は多数の羽枝barbおよび羽小枝barbuleからできている。…

【鳥類】より

…事実,鳥には美しいものが多く,種々のにおいをもつようになった哺乳類が嗅覚(きゆうかく)の動物であるのに対し,鳥類は視覚の動物といわれる。
[羽毛]
 羽毛には,大別すると正羽(せいう)と綿羽(めんう)の2種がある。正羽は中心の羽軸(うじく)とその両側の羽弁(うべん)からなり,羽弁は無数の羽枝(うし)および羽小枝(うしようし)で構成されて,各羽小枝は互いにかぎによって組み合わされている。…

※「綿羽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」