全体(読み)ゼンタイ

デジタル大辞泉の解説

ぜん‐たい【全体】

[名]
からだのすべての部分。全身。
あるひとまとまりの物事のすべての部分。「組織の全体にかかわる問題」「全体の構造を把握する」「画用紙の全体を使って描く」「全体像」
[副]
もともと。もとより。「全体自分が悪いのだ」
(あとに疑問を表す語を伴って)いったい。いったいぜんたい。「全体これはどういうことか」

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大辞林 第三版の解説

ぜんたい【全体】

[0] ( 名 )
物・事柄の全部。すべての部分を含む一まとまりの総称。 ⇔ 一部 「会社-の意見」 「 -的に見る」 「 -をつかむ」
からだの全部。全身。 「 -ヲ泥ノウチニナゲテ/天草本伊曽保」 〔節用集 文明本
[1] ( 副 )
おおもとのところを考えるさま。もともと。元来。 「 -こんなことを言い出した君が悪い」 「 -お前、気が小さ過ぎらあ/夜行巡査 鏡花
(疑問の意を強く表す)いったい。いったいぜんたい。 「 -今ごろ何をしていたのか」 「江藤さんとは-誰の事ぢや/富岡先生 独歩

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精選版 日本国語大辞典の解説

ぜん‐たい【全体】

[1]
① 身のすべての部分。身体の全部。全身。
正法眼蔵随聞記(1238)三「但思仏意、身肉手足分可衆生。現に可餓死衆生には、直饒(たとひ)全体与とも、可仏意」 〔釈名‐釈飲食〕
② 物・事柄の全部。機構・組織など、ひとまとまりのもの残らず全部。
※正法眼蔵(1231‐53)弁道話「初心の弁道すなはち本証の全体なり」
※俳諧・去来抄(1702‐04)「汝が句は何を以て作したるとも見えず、全体の好句也」
③ 天から受けた完全な本体。〔朱熹‐答程允夫書〕
[2] 〘副〙 ある事柄を全般的・概括的に考えていう時に用いる語。一体。一体全体。
(イ) 結論づけをするような場合に用いる。もともと。もとより。
※雲形本狂言・隠狸(室町末‐近世初)「全体(ゼンタイ)私は生れ付て殺生は嫌でござる」
滑稽本・浮世床(1813‐23)初「通人だの通り者だのといふ奴は全体(ゼンテヘ)野暮だぜ」
(ロ) 特に、疑問の意を強く表わす場合に用いる。全くわからないという気持が含まれる。
※滑稽本・東海道中膝栗毛‐発端(1814)「ぜんてへ是はどふいふ訳か、さっぱりわからねへ」
暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉一「『全体どうしたの?』さう云ってお加代が身を起した時」
(ハ) こまかいことはともかく、大づかみに言う場合に用いる。おおかた。おおよそ。〔詞葉新雅(1792)〕

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