苛波（読み）イラナミ

デジタル大辞泉「苛波」の意味・読み・例文・類語

いらだっているようにせわしなく小刻みに立つ波。
「海水が東へ東へと落ちつきなく―を立て立て流れて」〈志賀・暗夜行路〉

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〘名〙せかせかといらだっているように見える波。波頭がしきりに白く泡だっている波。

※暗夜行路（1921‐37）〈志賀直哉〉二「海水が東へ東へと、落ちつきなく苛波を立て立て流れて居る事などが、一寸不思議に思へた」

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