精選版 日本国語大辞典 「一寸」の意味・読み・例文・類語
いっ‐すん【一寸】
〘名〙
② わずかなことをたとえていう。
(イ) わずかな距離。
※虎明本狂言・空腕(室町末‐近世初)「一寸もひくなと申てござる程に」
(ロ) わずかな時間。
(ハ) わずかな量。小さなこと。ちょっと。
③ 操人形の頭(かしら)の名。「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」の、一寸徳兵衛に使用したことによる。〔楽屋図会拾遺(1802)〕
※浮世草子・御前義経記(1700)一「端女郎は鹿恋(かこひ)より下、みせ女郎といふなり〈略〉位は一を壱寸とも、月(ぐゎち)ともいふ」
⑤ 三枚ガルタで、銭を計算するとき用いる語。
※新ぱん普請方おどけ替詞(1818‐30頃か)「ぜに百文を、一寸」
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