菖蒲兜(読み)ショウブカブト

デジタル大辞泉 「菖蒲兜」の意味・読み・例文・類語

しょうぶ‐かぶと〔シヤウブ‐〕【×××兜】

端午節句ショウブかぶとの形に作ったもの。
端午の節句に飾る兜。 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「菖蒲兜」の意味・読み・例文・類語

しょうぶ‐かぶと シャウブ‥【菖蒲兜】

〘名〙
① 五月五日、端午の節供菖蒲で兜の形に作ったもの。江戸時代は檜の経木で作り、檜兜(ひのきかぶと)ともいう。《季・夏》
弁内侍(1278頃)建長四年五月五日「女房たちに菖蒲兜せさせ」
② 五月五日の端午の節供に武者人形とともに飾る兜。《季・夏》

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世界大百科事典(旧版)内の菖蒲兜の言及

【武者人形】より

…江戸時代初期の五月節供に模造の飾兜(かぶと)を武具類,幟(のぼり),吹貫きなどとともに屋外に並べ立てた。この兜を菖蒲(しようぶ)兜といい,これが武者人形を生む母体となった。菖蒲兜は邪気をはらう意味をもつショウブの葉でつくった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」