デジタル大辞泉
「言痛し」の意味・読み・例文・類語
こちた・し【▽言▽痛し/▽事▽痛し】
[形ク] 《「こといたし」の音変化》
1 人の口がうるさい。煩わしい。
「人言はまこと―・くなりぬともそこに障らむ我にあらなくに」〈万・二八八六〉
2 ことごとしい。おおげさだ。
「殿上人、四位、五位―・くうち連れ、御供にさぶらひて並みゐたり」〈枕・二七八〉
3 たくさんである。量が多い。程度がはなはだしい。
「髪うるはしくもとはいと―・くて」〈紫式部日記〉
[補説]奈良時代では多く人のうわさについていう場合が多いが、平安時代になると、霜の置くさま、毛髪の多いさまなどにいう。
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