調香師(読み)チョウコウシ

デジタル大辞泉 「調香師」の意味・読み・例文・類語

ちょうこう‐し〔テウカウ‐〕【調香師】

香りを調合する技術者化粧品などの香りを扱うパヒューマーと、飲食物などの匂いを扱うフレーバリストに分かれる。養成する専門学校などはあるが、特別の資格はない。→臭気判定士

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の調香師の言及

【香水】より

…香りのタイプもシングルフローラル(単純な花の香り)からオリエンタル(ジャコウなど動物的な香り,ダナの〈タブー〉,ゲランの〈ボル・ド・ニュイ(夜間飛行)〉など),シプレー(シプル島のイメージをもった粉っぽい香り,ゲランの〈ミツコ〉,ディオールの〈ミス・ディオール〉など),フローラルブーケ(花束の香り,ジャン・パトゥの〈ジョイ〉,ニナ・リッチの〈カプリッチ〉など),アルデハイド(合成香料アルデハイドを主調としたモダンな香り,〈シャネルNo.5〉,ランバンの〈アルページュ〉など)と発展し,1970年代からグリーン・ノート(青葉・青草の香り,〈シャネルNo.19〉,Y.サン・ローランの〈イグレック〉など)が流行した。これらの香水の多様な発展には,そのさまざまな微妙な匂いの違いをかぎわけて調合する調香師の果たす役割も見逃せない。 1920年代以前の調合香料は天然香料を主としたものであったが,需要の拡大と合成化学の発達によって,しだいに合成香料の比重が高くなり,調合香料中の合成香料の割合は80%を超えるようになった。…

※「調香師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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