退没(読み)タイモツ

デジタル大辞泉 「退没」の意味・読み・例文・類語

たい‐もつ【退没】

仏語。上地から下地へ、楽の世界から苦の世界へ落ちること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「退没」の意味・読み・例文・類語

たい‐もつ【退没】

〘名〙
① しりぞき隠れること。
② 仏語。上地から下地に、楽の世界から苦の世界に落ちること。
私聚百因縁集(1257)六「若し天上生能く退没の苦三有界を救はん」
③ 死ぬこと。死亡
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)六「光音・遍浄天、乃至有頂まての初生、およひ退没(タイモツ)(〈注〉シヌル)、かをかきてことことくよくしらん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android