食邑[中国](読み)しょくゆう[ちゅうごく](英語表記)shi-yi; shih-i

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「食邑[中国]」の意味・わかりやすい解説

食邑[中国]
しょくゆう[ちゅうごく]
shi-yi; shih-i

中国で功のあった臣下に与えられた領地。秦・漢時代から封爵に伴って采邑 (さいゆう。領地) が与えられる場合があり,采邑内の租税を徴収することができた。しかし前2世紀以後,采邑に対する支配権はほとんど奪われ,封爵も合せて名義的に栄誉として与えられることが多く,唐代まで続いた。宋に入って要職を占める官吏実封が与えられるようになり,元では大食邑を領する王侯も現れたが,行政的支配権は認められなかった。明・清では封禄制度に代った。食邑は爵封同様,相続ができた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android