δ-エンドトキシン(読み)エンドトキシン

化学辞典 第2版 「δ-エンドトキシン」の解説

δ-エンドトキシン
エンドトキシン
δ-endotoxin

ガードジェット,ゼンターリともいう.種々のBt菌(Bacillus thuringiensis)は好気性のグラム陽性菌で,土壌中に広く分布し,胞子形成時に殺虫性の分子量約3万から数万のタンパク質(δ-エンドトキシン)をおもな成分とする,結晶性の封入体(クリスタル)を形成する.δ-エンドトキシンは昆虫の消化器内で消化されて活性型となり,昆虫消化器の上皮細胞を破壊することで殺虫活性を発揮する.培養液から得られた胞子・封入体を製剤化して,生物農薬として使用されるとともに,δ-エンドトキシン遺伝子を組み込んだ遺伝子変換作物(トランスジェニック作物)も実用化されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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