アエロスパシアル(英語表記)Aérospatiale

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アエロスパシアル」の意味・わかりやすい解説

アエロスパシアル
Aérospatiale

フランスのかつての航空機・宇宙開発グループ。シュド・アビアシオンとノール・アビアシオンなど国有企業の合併により国営企業として設立された。航空機,宇宙防衛システム,ミサイル,ヘリコプタなどの開発と製造を行ない,イギリスと共同で超音速旅客機コンコルドを開発したことで知られる。 1970年にはヨーロッパ企業連合エアバス・インダストリー発足に際し 37.9%の出資をして,旅客機の開発でも主要な役割を演ずることとなった。 1992年ヘリコプタ事業部門はドイツ MBBと合併,ユーロコプタとなる。また航空宇宙部門で小型のスペースシャトル『エルメス』などを開発。 1990年代後半には航空防衛産業の統合ならびに再編が進んだことから,民間の宇宙・防衛企業マトラと合併,アエロスパシアル・マトラとして民営化され,のちにEADS (ヨーロピアン・エアロノーティック・ディフェンス・アンド・スペース) へ発展した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android