EADS(読み)イーエーディーエス(その他表記)European Aeronautic Defence and Space Company; EADS

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「EADS」の意味・わかりやすい解説

EADS
イーエーディーエス
European Aeronautic Defence and Space Company; EADS

ヨーロッパ最大の国際航空宇宙企業。ヨーロピアン・エアロノーティック・ディフェンス・アンド・スペースの略。旅客機軍用機,宇宙機器,エンジン,ミサイルその他の機器を製造する。 2000年フランスのアエロスパシアル・マトラ,ドイツのダイムラークライスラー・エアロスペース DASA,スペインの CASAが合併して設立された。このときの資本構成は,フランスとドイツが各 22.5%,スペインが5%で,残り 50%が公開された。フランスは 22.5%のうち 15%を政府,ドイツは 22.5%すべてをダイムラークライスラー,スペインは全額を政府が保有。本社はパリとミュンヘンの2ヵ所にあり,エアバス株を保有する。また人工衛星の打ち上げにあたっているアリアンスペース,戦闘機を製造するユーロファイター,ターボプロップ旅客機のメーカー ATR,ミラージュおよびラファール戦闘機ならびにファルコン・ビジネスジェットを製造するフランスのダッソーも傘下にある。 21世紀初頭の時点で,従業員数は約 10万人,製造工場はヨーロッパ圏内 90ヵ所,売上高はアメリカ合衆国ボーイングロッキード・マーティンに次いで世界第3位。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android