アギオスゲオルギオス教会(読み)アギオスゲオルギオスキョウカイ

デジタル大辞泉 の解説

アギオス‐ゲオルギオス‐きょうかい〔‐ケウクワイ〕【アギオスゲオルギオス教会】

Ieros Naos Agiou GeorgiouΙερός Ναός Αγίου Γεωργίου》ギリシャ北部の港湾都市テッサロニキの市街中心部にある建物。アギオスゲオルギオスのロトンダ、または通称ロトンダと呼ばれる。4世紀初頭、古代ローマ皇帝ガレリウス霊廟として建造。5世紀にキリスト教教会に改築され、オスマン帝国時代には尖塔が加わりイスラム寺院として使われた。現在は美術館になっている。ガレリウスの凱旋門とともに、テッサロニキ最古の建造物として知られ、1988年に「テッサロニキの初期キリスト教ビザンチン様式の建造物群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のアギオスゲオルギオス教会の言及

【テッサロニキ】より

…【清永 昭次】
[美術]
 市内には,ローマ時代のアゴラの跡のほか,ガレリウスゆかりの宮殿址や凱旋門,霊廟として建てられた巨大な円堂がある。円堂は400年ころアギオス・ゲオルギオス教会と名を改め,まもなく制作されたとみられる典型的な初期キリスト教モザイクによって飾られた。テッサロニキを特徴づけるビザンティン教会堂群とその内部を飾るモザイクやフレスコ壁画には,重要な作例が少なくない。…

※「アギオスゲオルギオス教会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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