ガレリウスの凱旋門(読み)ガレリウスノガイセンモン

デジタル大辞泉 「ガレリウスの凱旋門」の意味・読み・例文・類語

ガレリウス‐の‐がいせんもん【ガレリウスの凱旋門】

Apsida tou GaleriouΑψίδα του Γαλέριου》ギリシャ北部の港湾都市テッサロニキの市街中心部、エグナティア大通りにある凱旋門。4世紀初頭、古代ローマ皇帝ガレリウスがササン朝ペルシアとの戦いで勝利したことを記念して建造アギオスゲオルギオス教会とともに、テッサロニキ最古の建造物として知られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界の観光地名がわかる事典 「ガレリウスの凱旋門」の解説

ガレリウスのがいせんもん【ガレリウスの凱旋門】

ギリシアの中央マケドニア地方の中心都市で、同国第2の都市であるテッサロニキ(Thessaloniki)にある、古代ローマ時代の凱旋門。ローマ皇帝ガレリウス(在位305~311年)が副王時代の297年、小アジアアルメニアシリアメソポタミアを遠征してササン朝ペルシアを破り、領土を回復したことを記念して、305年ごろに建設された。凱旋門には、この時の戦闘模様を描いたレリーフが残っている。ちなみに、テッサロニキはアレキサンダー大王の古代マケドニア王国の中心地だったところである。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android