アッチョロヘツ(読み)あつちよろへつ

日本歴史地名大系 「アッチョロヘツ」の解説

アッチョロヘツ
あつちよろへつ

アイヌ語に由来する地名。河川名としても記録されている。当地一帯は近代に入り昆布森こんぶもり村に包含された。仮名表記は「アツチヨロヘツ」(木村「蝦夷日記」)、「アツチヨロベツ」(谷「蝦夷紀行」)のほか「アチョロヘツ」(場所境調書)、「アチヨロシベツ」(「蝦夷日誌」一編)、「アツチヨヘキ」(木村「蝦夷日記」)がある。谷「蝦夷紀行」は当地近傍を流れる川について「チヨトロンベツの小川を過て、山を隔て清泉有、アツチヨロベツといふ。爰に沢川二ツ有。名なし。幅三間余の川、又野地を流れて海に入る。此所をシチヨロベツといふ」(寛政一一年六月二七日条)と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android