釧路町(読み)くしろちよう

日本歴史地名大系 「釧路町」の解説

釧路町
くしろちよう

面積:二五二・五七平方キロ(境界未定)

昭和五五年(一九八〇)四月釧路村が町制を施行、釧路町が成立。釧路支庁の南部に位置し、南は太平洋に臨む。北部は阿寒あかん鶴居つるい村・川上かわかみ標茶しべちや町・厚岸あつけし厚岸町と接する。北西部に国立公園釧路湿原が広がり、標茶町境に達古武たつこぶ湖がある。南西部で別保べつぽ川が釧路川に合流する。北東部は丘陵性の山地が連なり、東部では厚岸湾尻羽しりぱ岬が突出する。南の海岸部は海食崖が続く。別保川沿いにJR根室本線、釧路川に並行して同釧網せんもう本線が通る。釧路市から当町南西部に入る国道四四号は厚岸町方面に向かい、途中で国道二七二号・同三九一号を分岐する。


釧路町
くしろちよう

明治三三年(一九〇〇)から大正九年(一九二〇)まで存続した町。明治三三年七月真砂まさご町・こめ町・浦見うらみ町・幣舞ぬさまい町・洲崎すざき町・桂恋かつらこい村・釧路村の五町二ヵ村が合併、釧路町となり、一級町村制施行。同年の戸口は二千一二九戸・人口一万三〇九人(釧路市史資料集)。同三四年一一月の火災で三〇〇戸焼失(北海道史)。同年官設鉄道釧路線釧路駅―白糠しらぬか駅間が開通。また天寧てんねるで前田製紙工場が操業開始(同三五年北海紙料となる)。同三五年当地の遠野とおや(現釧路町)に群馬県の農民団体が移住(新北海道史年表)。同年釧路新聞社創設。明治三三年からの釧路川河口左岸の埋立が同三七年に竣工、大字入舟いりふね町が設定された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「釧路町」の意味・わかりやすい解説

釧路〔町〕
くしろ

北海道東部,釧路市の南東に接する太平洋岸の町。 1980年町制。海岸の漁村地帯ではコンブなどの採取とサケ定置網漁業が盛ん。内陸の農村部ではダイコンなど野菜の栽培や畜産が行なわれている。西部の釧路市に接する雪裡太 (せちりぶと) は,水面貯木場,木工団地の建設に加えて宅地造成が進み,釧路市の住宅・工業地区に変容している。釧路川沿いの釧路湿原 (国指定天然記念物) は釧路湿原国立公園に属する。 JR根室本線,釧網本線,国道 44号線,272号線,391号線が通る。面積 252.66km2(境界未定)。人口 1万9105(2020)。

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