共同通信ニュース用語解説 「アデュカヌマブ」の解説
アデュカヌマブ
脳の神経細胞を壊し、アルツハイマー病の原因とされる脳内のタンパク質「アミロイドベータ」とくっつき除去する抗体医薬。スイスの創薬ベンチャーが開発し、2010年代から日本の製薬大手エーザイと米バイオジェンが共同で製品化を目指してきた。アルツハイマー病の前段階である軽度認知障害の人と早期アルツハイマー病患者を対象に月1回、1年半にわたって点滴で投与する。2種類の大規模臨床試験では、アミロイドベータを59~71%減少させ、一方の高用量のグループでは認知機能の低下を22%抑制する効果が得られたとしている。米食品医薬品局は今年6月に販売後の検証試験を条件として承認、欧州医薬品庁は12月に承認しない勧告を出した。
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