アニエマチェン山脈(その他表記)A'nyêmaqên

改訂新版 世界大百科事典 「アニエマチェン山脈」の意味・わかりやすい解説

アニエマチェン[山脈] (阿尼瑪卿
)
A'nyêmaqên

中国,青海省南東部にあり,北西から南東へのびる東崑崙(こんろん)山脈支脈全長約400km。チベット語で〈祖先大神〉の意があり,アムネマチン,積石(しせき)山脈ともいう。10余の山峰からなり,主峰はマチェンガンリ(瑪卿崗日)すなわちアニエマチェン峰,瑪積雪山で標高6282m。氷河やU字谷が発達している。黄河は山脈の南東端を大きく360度迂回しているが,《禹貢》では,この地域,積石山が河源とされた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 駒井

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む