法則の辞典 「アベッグの規則」の解説 アベッグの規則【Abegg's rule】 ある元素の示す正の最大の原子価と,その負の最大原子価との和は8に等しい.これは最外殻電子が8であることを意味するが,14,15,16,17族についてよく成立する.1904年にアベッグの提案したもので,もともとは「正常原子価と逆原子価の絶対値の和は常に8となる」という表現であった.正常原子価とは,陽性元素が正荷電,陰性元素が負荷電で結合する場合の原子価をいい,その逆の場合を逆原子価と呼んだものである.表にすると下のようになる(当時はメンデレエフ以来の短周期形周期表がもっぱら用いられていたことに注意されたい). 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報