日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 アムル・イブン・クルスームあむるいぶんくるすーむ‘Amr ibn Kulthūm(?―584ころ) 古代アラブの詩人。イムル・ウル・カイスらとともにイスラム以前の七大詩人に数えられる。名門の家系に生まれ、少年のときにタグリブ人の長となった。ヒーラの王アムルが、彼の母を宮廷に仕えさせようとしたため、王を殺害して逃亡した。彼の詩は、自己およびその部族タグリブの誇りと、わき上がる行動力を高らかにうたい上げている。[内記良一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例