アムル・イブン・クルスーム(読み)あむるいぶんくるすーむ(英語表記)‘Amr ibn Kulthūm

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アムル・イブン・クルスーム
あむるいぶんくるすーむ
‘Amr ibn Kulthūm
(?―584ころ)

古代アラブの詩人。イムル・ウル・カイスらとともにイスラム以前の七大詩人に数えられる。名門家系に生まれ、少年のときにタグリブ人の長となった。ヒーラの王アムルが、彼の母を宮廷に仕えさせようとしたため、王を殺害して逃亡した。彼の詩は、自己およびその部族タグリブの誇りと、わき上がる行動力を高らかにうたい上げている。

[内記良一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android