日本大百科全書(ニッポニカ) 「アメネムハト」の意味・わかりやすい解説 アメネムハト(3世)あめねむはとAmenemhat Ⅲ 生没年不詳。古代エジプト第12王朝6代目の王(在位前1842~前1790)。50年を超える長い治世中に多くの事業をおこし、繁栄の時代を築いた。もっとも注目されるのは、ファイユーム盆地にナイル川の水を引いてせき止め、渇水期に放流するというダムの建設である。これは人類最初のダムとされている。このダムによってファイユーム地方はエジプト最大の肥沃(ひよく)な農産地となった。王は二つのピラミッドを築いたが、ハワラにあるものが埋葬用ピラミッドであった。[酒井傳六] アメネムハト3世 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例