事業(読み)じぎょう

精選版 日本国語大辞典 「事業」の意味・読み・例文・類語

じ‐ぎょう ‥ゲフ【事業】

〘名〙
① しごと。わざ。じごう
※東寺文書礼‐承平二年(932)正月二一日・源昇家領近江国土田荘田地注文「事業伴 是吉」
※やしなひぐさ(1784‐89)前編「家業を励み無理非道なくして金銀の集るは天下定りの事業(ジゲフ)なり」 〔易経‐坤卦〕
一定目的同種行為を継続的にまたは繰り返して行なう経済活動
文明論概略(1875)〈福沢諭吉〉一「千百の事業、並に発生して共に其成長を競ひ」

こと‐わざ【事業】

〘名〙 ある目的をもってすること。しわざ。しごと。
※蓬左文庫本続日本紀‐天平勝宝九年(757)七月二日・宣命「人の見咎むべき事和射なせそ」

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デジタル大辞泉 「事業」の意味・読み・例文・類語

じ‐ぎょう〔‐ゲフ〕【事業】

生産営利などの一定の目的を持って継続的に、組織会社商店などを経営する仕事。「事業に手を出す」
大きく社会に貢献するような仕事。「宇宙開発事業」「慈善事業
[類語]産業経済流通金融財政理財エコノミー実業虚業社会事業ビジネス

こと‐わざ【事業】

すること。しわざ。また、仕事。
「はかなき―をも、しなし給ひしはや」〈朝顔

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普及版 字通 「事業」の読み・字形・画数・意味

【事業】じぎよう(げふ)

しわざ。事功。〔易、辞伝上〕形よりして上なる、之れをと謂ひ、形よりして下なる、之れをと謂ひ、して之れを裁する、之れを變と謂ひ、推して之れを行ふ、之れをと謂ひ、擧げて之れを天下の民に錯(お)く、之れを事業と謂ふ。

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