日本大百科全書(ニッポニカ) 「アラブ経済社会開発基金」の意味・わかりやすい解説
アラブ経済社会開発基金
あらぶけいざいしゃかいかいはつききん
Arab Fund for Economic and Social Development
略称AFESD。アラブ諸国の経済・社会開発を促進することを目的とする地域金融機関。1968年に設立協定が交わされて、1971年12月に発効し、基金の運営は1974年初めから開始された。加盟国はアラブ21か国(パレスチナを含む)、本部はクウェートに置かれている。アラブ諸国の経済成長を促し、地域の経済統合や協力を進めるために、開発プロジェクトに対する有利な条件の融資、公・私的資本投資の促進、さらに専門的な技術援助を行っている。2007年末現在、授権資本は8億クウェート・ディナールであり、そのうち6億6304万クウェート・ディナールが払込済資本金である。資産(払込済資本金と準備金)は 25億3504万クウェート・ディナール。融資承認累計額は58億1773万クウェート・ディナールで、実行融資累計額は38億1133万クウェート・ディナール、融資返済累計額は17億3368万クウェート・ディナールである。また、技術援助の承認累計額は1億3498万クウェート・ディナールで、実行累計額は1億0026万クウェート・ディナールである。
[秋山憲治]