アルシャ高原(読み)アルシャこうげん(その他表記)Alxa gaoyuan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルシャ高原」の意味・わかりやすい解説

アルシャ(阿拉善)高原
アルシャこうげん
Alxa gaoyuan

中国北部,内モンゴル (蒙古) 高原の西部にある高原。平均標高は約 1000mで,南がやや高く,北に向って傾斜する。ホーシー (河西) 回廊以北,モンゴルとの国境までで,西はルオ (弱) 水,東はホーランシャン (賀蘭山) 山脈で限られる。行政上は内モンゴル自治区のアルシャ盟とほぼ一致する。年降水量は 50~250mm。中国でもタリム (塔里木) 盆地に次いで砂漠が広く分布する地域であり,流動砂丘に広くおおわれる。おもな砂漠は東部のウランプー (烏蘭布和) 砂漠,北西部のバダインジャラン (巴丹吉林) 砂漠,南部のテンゲル (騰格里) 砂漠。バダインジャラン砂漠には比高 500mにも達する大砂丘が発達するが,ウランプー砂漠は固定砂丘の占める比率が高い。砂漠の間には低い山地が介在しており,また塩湖も散在する。ルオ水流域は良好な牧草地で,牧畜が盛んである。

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