蒙古(読み)モウコ

大辞林 第三版の解説

もうこ【蒙古】

◇ シベリアの南、中国の万里の長城以北に広がるモンゴル高原を中心とする地域。 → モンゴリア
古来に住した遊牧民族。五、六世紀以降、柔然じゆうぜん・契丹きつたんなどの部族が活躍。一三世紀初めチンギスハンが出てモンゴル帝国を建設。その孫フビライは中国を統一して元を建てた。明が興るとモンゴル高原に追われ、東のタタールと西のオイラートに分かれて抗争。清代にはその支配下に置かれた。今日ではモンゴル国と中国の内モンゴル自治区を構成する。モンゴル。 → モンゴル帝国

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

蒙古
もうこ

モンゴルMonggholのこと。もともと大興安嶺(だいこうあんれい)の北辺、アルグン川にシルカ川が注ぐあたりの渓谷に居住する小集団の名として中国、唐代の記録に蒙兀室韋(もうこつしつい)、蒙瓦(もうが)室韋とみえる。五代から金代には、韈劫子、梅古悉、謨葛失、毛割石、萌古、萌古子、蒙国斯、蒙古斯、盲骨子、蒙古里などと書かれ、いずれもMonggholまたは複数形Mongghosの音訳と考えられる。チンギス・ハン以後、民族全体の名となり、訳字も蒙古に固定した。また、その居住地域であるモンゴリアも蒙古という。[杉山正明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

むくり【蒙古】

蒙古(もうこ)の国。また、その国の人。
※日蓮遺文‐南条殿御返事(1276)「又むくりのをこれるよし、これにはいまだうけ給らず」

もうこ【蒙古】

[1] 内陸アジア東部のモンゴル高原、ゴビ砂漠を中心とした地域。モンゴリア。
[2] 〘名〙 (一)の地域で活躍した遊牧民族。その一部は五、六世紀以降、鮮卑・柔然・契丹などを建国、一三世紀初めにジンギスカンが出現して民族を統一、蒙古帝国を建設した。帝国の瓦解後、明代にオイラート部、清代にジュンガル部が発展、辛亥革命を契機に外蒙古が独立、人民共和国を建設した。→蒙古帝国
沙汰未練書(14C初)「蒙古とは異国むくりの事也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の蒙古の言及

【モンゴリア】より

…モンゴル人の土地の意。蒙古とも呼ばれる。おもにモンゴル国(156万6500km2)と中国の内モンゴル(蒙古)自治区(110万km2)を併せた領域を指す。…

※「蒙古」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

アポ電詐欺

《「アポ」は「アポイントメント」の略》電話を使用した振り込め詐欺の一。身内の者になりすまして電話番号が変わったと伝え、再度電話して金銭を要求したり、役所の担当者や銀行員などになりすまして電話をかけ、後...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

蒙古の関連情報