改訂新版 世界大百科事典 「アルソニウム塩」の意味・わかりやすい解説 アルソニウム塩 (アルソニウムえん)arsonium salt アンモニウム塩やホスホニウム塩のヒ素類似体である(H4As)⁺X⁻およびその置換体(R4As)⁺X⁻の総称(Xは1価の陰イオン,Rはアルキル基またはアリール基)。アルシンR3Asとハロゲン化アルキルR′Xとの反応により,ハロゲン化テトラアルキルアルソニウム塩(R3R′As)⁺X⁻が合成できる。これをさらに水酸化銀と反応させれば水酸化テトラアルキルアルソニウムとなる。ハロゲン化テトラアルキル(あるいはアリール)アルソニウムと有機リチウム化合物との反応によりアルソランR5Asが合成できる。執筆者:岡崎 廉治 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by