岡崎(読み)おかざき

日本大百科全書(ニッポニカ)「岡崎」の解説

岡崎
おかざき

京都市南東部、三条通以北、東大路通以東一帯の地。左京区に含まれる。平安末期には白河(しらかわ)法皇の造営になる院御所をはじめ、法勝寺(ほっしょうじ)など六勝寺(ろくしょうじ)の伽藍(がらん)が立ち並んでいたが、のち兵火によって焼失し、人家もまれであった。1895年(明治28)平安遷都1100年を記念して、平安京大内裏(だいだいり)を模して平安神宮が創建された。また1904年には内国勧業博覧会の会場跡地が岡崎公園となった。現在、府立図書館、市立美術館、国立近代美術館、市立動物園、京都市勧業館(みやこめっせ)、京都伝統産業ふれあい館、京都会館などがあり、京都市民の文化センターとなっている。

織田武雄

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精選版 日本国語大辞典「岡崎」の解説

おかざき をかざき【岡崎】

[1]
[一] 愛知県中部、矢作(やはぎ)川に沿う地名。江戸時代は岡崎藩五万石の城下町東海道宿駅として栄えた。徳川家康の出生地。大正五年(一九一六)市制。
[二] 京都市左京区南部の地名。平安末期には白河上皇の院御所や六勝寺があった。岡崎公園、岡崎別院(岡崎御坊)、平安神宮などがある。
[四] 謡曲。五番目物。廃曲。観世彌次郎長俊作。神木をめぐる岡崎と神主との争いを大原大明神が和解させる筋立て。
[五] 浄瑠璃「伊賀越道中双六」八段目の通称
[2] 〘名〙 ((一)(三)より) 三味線をはじめたばかりの者。三味線の初心者。〔最新百科社会語辞典(1932)〕

おかざき をかざき【岡崎】

〘名〙 婚礼の際ののかぶりもの。綿帽子代用として始まり、幅約六センチメートルの白布を菱形にたたみ、それをひろげてかぶる。葬式の際、につく近親婦人もかぶる。岡崎帽子。

おかざき をかざき【岡崎】

(「おかさき」とも) 姓氏の一つ。

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デジタル大辞泉「岡崎」の解説

おかざき【岡崎】[地名・作品名]

愛知県中南部の市。西三河地方の経済の中心。本多氏らの城下町、東海道の宿駅として発展。徳川家康の生地。繊維・自動車工業が盛ん。八丁味噌産地。平成18年(2006)1月、額田ぬかた町を編入。人口37.2万(2010)。
江戸初期のはやり歌。「岡崎女郎衆じょろしゅはよい女郎衆」という歌詞で、時に踊りも伴う。各地に獅子舞ししまいの曲として残る。岡崎踊。岡崎女郎衆
浄瑠璃伊賀越道中双六いがごえどうちゅうすごろく」の八段目の通称。

おかざき〔をかざき〕【岡崎】

婚礼のときの嫁のかぶりもの。約6センチ幅の白布を菱形ひしがたに畳み、それを広げてかぶる。葬列につく近親の婦人も用いる。岡崎帽子。
[補説]地名・作品名別項。→岡崎

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世界大百科事典内の岡崎の言及

【東[村]】より

…村域の大半は山林である。榛名山麓の岡崎は近世の新田集落で,榛名湖から流下する沼尾川の水をひき,開田された。近年は渋川市をはじめ村外への通勤者が多い。…

※「岡崎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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